リハビリテーション

年をとることは こういうことも
あるね そういうこともね
先行く道を ちょっと身体をずらせて
あとの者に垣間見せてくれるような

父は 私たちに示してくれている
そうおもう

ケアマネージャーさんに いくら勧められても
父は リハビリに参加することを
かたくなに拒んでいた

あんな年寄りくさい所
痴呆で わけのわからぬ老人の集まりに
どうして このオレが
混ざらなければならんのだ

口でそう言っているわけではないけれど
態度が そう言っていた

それでも 杖を二本使って
腰を曲げ 転びそうになりながら歩く
そんな我が身に これではいかん
そう おもったのか
あるいは なにか前向きになる
うれしい きっかけでもあったのか

とにかく 父はみずからの意志で
リハビリ施設に 週2回
送迎されて通うようになった

行ってみて その実態を知ったらしい
決して わけのわからぬ老人ばかりの
かなしい場所ではなく

身体の機能に
回復をもとめる方たちではあるけれど
身なりに気を遣い
きちんと会話もでき
父が想定していた雰囲気では
さらさら なかったらしい

だから 父もまた
整髪料をつけるなど身だしなみを整え
月曜日と水曜日
平行棒のつたえ歩きなど
作業療法士さんに習いながら

気持ちよく前向きに
リハビリテーションに努めている

9月の誕生日に84歳になる父の
あらたな転機 あらたなる人生の始まりだ
老いてもなお 人生は新しい 
by f-sekkou | 2012-02-29 18:34 | 日常


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