ための

何年か前 町の老人会の役員をしていた頃の義母は
よく 血圧が急に高くなって、身体を震わすことがあった。

はじめは何が起こったのかお互いわからず とにかく不安になるから
地元にできたばかりの総合病院に時間外の電話をいれて駆け込んだ。
堂々とそびえ立つその病院は まだ今のように入院患者もおらず
とにかく夜間は しんと静まり返った状態で
お医者は 耳鼻咽喉科の新米の先生がおひとりだけだった。

義母は用心深い性分なので 日頃飲んでいる薬も持参していた。
血圧を測り ベッドに寝かされたが、義母も病院に着いてからは何気に普通で
身体の震えもとまっていた。処置という処置もなく 逆に医者は
持参した薬の内容を周りの看護士さんたちに尋ね、彼女たちも困惑したのか
奥から分厚い本を出してきて お医者にわたした。

彼は義母と私の前で頁を繰り 薬の処方を調べ始めたのだ。
拍子抜けとは こういうことを言うのだろう。ともかく
義母がほんとうの急患ではなかったから 事はおさまったのだ。

過日 夕方急に熱を出して悪寒がとまらなかった里の父親も
救急車を呼んではみたものの 庭先で35分待機させられたと
後で聞いた。土曜日の18時半という条件がいけなかったのか
受け入れてくれる病院がなかなか決まらなかったからだという。

さっき義母と二人で夕飯をいただきながら見ていたTVニュースでは
お産中に痙攣をおこした若い妊婦さんを 受け入れてくれる病院がなかなか見つからず
6時間後(!)に何十キロと先の病院に入りはしたものの
男児を生んだ後 意識を取り戻すことなく1週間後に亡くなったと伝えていた。

世の中のしくみは どうなっているんだろう
病院で死なないための
自衛の方法を 事前にもたねばならないのか?
by f-sekkou | 2006-10-17 20:21


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