ことだま

昨夜は夫が不在だったので 義母とふたりで
夕飯を頂いた。NHKの7時のニュースを見ながら聞きながらの
毎夜の食事風景だが 能登半島地震を報道する場面では
やはり 顔はテレビ画面に向いてしまう。

これまでの地震による被災者同様 大変さを強いられている様子だ。

こわいのは 阪神大震災以来 被災者を映す画面にも驚かなくなっている、
と言っていいのか もちろん語弊も失礼もあるが 
被災することが 日常的である、といったらよいのか
ともかく 特別な事柄ではないと認識してしまっているむきがある。

身体に感じる揺れも 毎日一、二度はある。
近所のハンザイサ(この辺は 苗字でなく屋号でお互いを言い合うから)の
おばさんが 地震当日たまたま家にひとりでいたのも災いし
地震の揺れに動揺したのだろう、お嫁さんの勤め先に電話をかけながらも
「ネエネエ」しか口から出ず びっくりしたお嫁さんは飛んで家に戻ったと聞いた。

その「ネエネエ」が 呼びかけの「ねえ、ねえ」なのか
姉さん(ねえさん)の意味での「ねえねえ」なのか
義母から間接的にその話を聞いた私には定かではない。

が おばさんも年をとったんだ、そう思った。

そんな話に始まって このあいだのイザライ(エザライ?用水路に溜まった
汚泥を取り除く作業)のことなど とるにたらない話を
義母とふたりで喋っていた。

その流れに乗って ついよそさまの悪口を わたしの口からはじまって
延々 ああだこうだと言い合うようになった。

どうして悪口って こうもなめらかに泉のように途切れることなく
出てくるんだろう、間には お互いヒトのことも言ってられないんだけどネ、
自己反省にも軽く触れながらではあるが そうしてひと盛りした後
なんだろう 気持ちはあんまり良いものでもない。

言葉は 言霊(ことだま)だといわれるとおり
きたない言葉をまき散らかせば そのきたなさに自分が染まり
逆に 花などをめでて、きれいだわーと言えば
気持ちも清々しさに包まれる。

神妙なことを申せば 
昨夜は 薄汚いコトダマを寝巻きにして床についた。

だからだと思う。今朝、身支度をする段になって 口紅とパフの入ったポーチが
どうにも見つからず 無駄に時間を費やしてしまったのだ。
by f-sekkou | 2007-03-30 14:04 | ひとりごつ


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