亀甲

8尺×7.5尺の 厚み7寸、けっこうデカイ
黒御影石の上に 近頃 あたしは生息している。

1.5センチ角の漢字、あいだに
1.0センチ角の漢字がまざるのだが
ひと文字ずつ カッテイングナイフで彫りおこす。

イメージは 動かない棟方志功だ。

彼は ど近眼だったから 彫刻刀を板にあてるのでも
板に顔がくっつくでしょー程に背をかがめて
作業していらしたようである。

お宮の建築工事に際し 寄進された方々の芳名などを
石に刻む仕事の 工程の一部を
工場で 石の上で数日おこなう。

伏したカメ(あおむけなら 助けてあげて)のように
微動ながら 一行ずつ刻み終えては
横にからだを移動させている。

意識を集中させて作業しているので
横から 
「まだ 老眼じゃぁ ないのかい?」とか
「あぁ たいへんな事してるなぁ」とか 

世間話をもとめられると
(静かにしてくれっ)こころで叫んでしまうから

内も外も アタシはすっかり亀の甲羅。014.gif
by f-sekkou | 2008-11-06 17:29 | お仕事


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