寿命

お通夜やお葬式をとおして、もう何べんも
人の死を経験しているはずなのに それでも
実際、私は死ぬのだろうか 悠長にそう思う。

あの明るく 快活な雰囲気の まだ亡くなるに早すぎる
あの方が、もう存在しないなんて
不思議でふしぎで 『死』を理解できないのです。
わからない『死』をいくつも抱えると

実際、私も死ぬのだろうか ほんとうにそう思うのです。

たとえば、70になったら 80になったら 自動的に
命がこときれるんであれば
『死』とは?なんて考えなくっていいのでしょう。

毎日 たくさんの方の訃報が発生していても
身近な場合でないと 心に届かない。
クールなものです。 意外な訃報を聞いて
空気より重たい 不透明なガスが たちこめています。
by f-sekkou | 2005-06-04 12:41 | 世事


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