心にナイフをしのばせて

奥野修司 著 『心にナイフをしのばせて』 文藝春秋刊
このご本を 一介の石屋のかあちゃんが
この小さな世界から推奨をいたします

ふふんと嗤ってください。

本の帯に書かれた、28年前の「酒鬼薔薇」のことばの意味がわからなくて
読み出し 頁の最終の頃になって そのタイトルのナイフをしのばせていた人を知り

新聞やテレビジョンやラジオやインターネットや雑誌やをとおして
いろいろの事件を見知った気分でいて そのくせ
チャンネルを変える様に もらい泣きの後に笑ったりいっぱいごはんを食べたりしてる
こんな私はたくさんいるでしょう?私に警鐘をならす意味でも
このご本を読んでみてください

一時期あんなに世間の耳目をあつめた事件も次から次に発生する
事件や事故に上塗りをされるようにして 視界からとおざかり
著者が述べるように 歳月は遺族たちを癒さない、その言の前には
加害者の更生などの文字は枯葉のように風に吹かれてしまうものなのだと

スイッチバックするようにして丁寧に記事にされた このご本を
ひとりでも多くの方が手にとられますように。
by f-sekkou | 2006-10-01 20:44 | 日常


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