みる側の

『隠し剣 鬼の爪』を昨夜 あらためてTVで観たのだが
不思議な感じがした。映画に対してではなく
以前もその映画をみている自分に対して 不思議だと思った。

藤沢周平原作 山田洋次監督の『たそがれ清兵衛』の次に
この『隠し剣・・』を映画館でみた時
なんだ 寅さんシリーズと一緒で また同じような映画ではないか、
ほんの少し 侮蔑の念を抱いた自分がいた。

だが 昨夜その『隠し剣・・』をみて 涙腺がゆるむほどしみじみと
いい映画をみたなあと思えたのだ。

手前勝手な輩だから言うのだが
きっと 二作品とも素晴らしいに違いない。

山田監督の藤沢周平原作、三作品目の『武士の一分』も
正月に映画館でみて来た。
賛否両論であるらしいが わたしにはおもしろかった。
穏やかな結末にも好感がもてた。

物語のキレとしての 剣の達人であることをのぞいて
『たそがれ・・』『隠し剣・・』『武士の・・』みなに共通しているのは
郷里山形への思い入れであり 下級武士を通して描かれる
市井の人の暮らしぶりであろう。

映画は 映画館でみるのが良いと思いながらも
昨夜 自宅の、椅子ではなく畳の上で 
気安く映画をみていた その状況が わたしには
みる側としての良い環境であったのかもしれない。
by f-sekkou | 2007-02-24 15:15 | ひとりごつ


株式会社福光石工


by f-sekkou

福光石工ホームページ

カテゴリ

全体
マイブーム
お仕事
風物詩
世事
工場の移設
お商売
日常
ひとりごつ
日々徒然に
未分類

以前の記事

2021年 01月
2020年 12月
2019年 12月
2019年 09月
2019年 05月
more...

その他のジャンル

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

日々の出来事
50代

画像一覧