ひといき

6日間(ほぼ1週間ですね)も 要したことが
すこし恥ずかしく 年には勝てないのかしら
自分の未熟さを年齢のせいにしながらも

作業の終了に ひといきついている。

早くて21時 3日連続で22時まで工場で
ひとり カッテイング作業をしていた、
その間 夫にはロクナ食事も用意せず
洗濯物も 発酵しながらたまっている。

まともな生活にもどらなければ(いけません)

プラスチックのビールケースを重ね
その上に 投光機をのせて全体の明かりをとり
指の先には 蛍光灯のような白い明かりをおいて
ひと文字ずつ 切り損ねのないように刻んでいった。

市長選が近いので 誰それをおねがいしますという
街宣の音も 唯一 世間との接点のような気にもなるほど
誰も居ない夜の工場で もそもそと
石に貼ったゴムシートの印字を切り取る。

屈していたひざが痛くなれば 伸ばし
ときおり わざとらしく吐息をついて気晴らしをし
夜中に 黙々と淡々とした作業をしながら

ウン十年前にも似たようなことをしていたなとおもい
ウン十年たっても 進歩しないなとおもいつつ
つい むかしのあれやこれやを反芻していた。

一年後の受験のために
こつこつ ひとつずつ納得しながら
人さまからみたら 非効率的に映るようなアタシのやり方で
受かるか落ちるかの 
賭けごとのような勉強をしていた当時をおもえば 
幾晩かで済む残業仕事など ことほどもない

今は亡き あのかた、あのかたに(複数である)
あれほど世話になりながら わたしはわたしのことに
夢中で なにもお返しをしなかったなぞと
うすっぺらに後悔をしたり

なんだろう?

投光機をつけていると 頭の先が
ほの暖かくなるという 温度差のためなのか?

ふだんの心には浮かばない
亡きひとたちが いろいろにおもわれた
工場での残業である。
by f-sekkou | 2008-11-12 18:30 | お仕事


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